Meta、2025年第2四半期決算を発表 ― 売上22%増、純利益36%増

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Meta Platforms, Inc.(以下Meta)は、2025年6月30日に終了した第2四半期(Q2)の決算を7月30日に発表しました。売上高は前年同期比22%増の475億1,600万ドル、営業利益は204億4,100万ドルと38%増、純利益は183億3,700万ドルと36%増となり、いずれも市場予想を上回る好調な結果でした。

決算ハイライト

指標2025年Q22024年Q2前年同期比
売上高47,516百万ドル39,071百万ドル+22%
営業費用27,075百万ドル24,224百万ドル+12%
営業利益20,441百万ドル14,847百万ドル+38%
営業利益率43%38%+5pp
純利益18,337百万ドル13,465百万ドル+36%
希薄化後EPS$7.14$5.16+38%
実効税率11%11%

ユーザー指標・広告関連

  • デイリーアクティブユーザー(DAP):1日あたりの平均利用者数は34.8億人で、前年同期比6%増加しました。
  • 広告インプレッション:Family of Apps全体での広告表示回数が前年同期比11%増。
  • 平均広告単価:前年同期比9%上昇し、広告ビジネスの力強さを示しています。
  • 広告売上高:全体売上の98%以上を占め、依然としてMetaビジネスの主軸となっています。

これらの成果は、AIを活用した広告最適化やコンテンツエンゲージメント向上策が奏功した結果と見られます。

キャッシュフロー・財務健全性

  • 営業キャッシュフロー:255.6億ドル
  • フリーキャッシュフロー:85.5億ドル
  • 手元流動性:現金・現金同等物および有価証券合計470.7億ドル
  • 株主還元:自社株買い97.6億ドル、配当支払13.3億ドル
  • 資本的支出(CapEx):170.1億ドルを投資し、データセンターやAIインフラを拡充しています。

堅固なキャッシュフローにより、Metaは継続的な株主還元とAI投資を両立できる財務基盤を確保しています。

今後の見通し

CFOのスーザン・リー氏は、次のとおりガイダンスを示しました  :

  • 2025年第3四半期売上高見通し:475~505億ドル
  • 2025年通期営業費用見通し:1,140~1,180億ドル(前回レンジを1,130~1,180億ドルから引き締め)
  • 2025年通期資本的支出見通し:660~720億ドル(前回レンジを640~720億ドルから引き上げ)

為替は約1%の追い風と想定。2026年はインフラ増強と技術人材確保が費用増の主因となる見込みです。

まとめ

Metaは2025年第2四半期において、売上・利益ともに二桁成長を維持し、AI活用による広告効率化とユーザーエンゲージメントの向上が鮮明になりました。堅実なキャッシュフローを背景に、株主還元と先行投資を両立する戦略が奏功しています。第3四半期以降も、高まるAI需要と規制リスクのバランスを取りながら、成長持続が期待されます。

今後は新たに立ち上げた「Meta Superintelligence Labs」など、長期的視点でのAI技術開発にも注目が集まります。引き続きMetaの動向をウォッチしていきましょう。

Source:Meta Reports Second Quarter 2025 Results

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