キヤノンは2025年7月9日、同社の一部レンズ交換式カメラに「起動時のパスワード設定機能」を追加すると発表しました。
これは、欧州で強化されつつあるサイバーセキュリティ規制に対応するための措置であり、ユーザーの個人情報をより安全に保護することが目的。この新機能は2025年7月17日に公開予定のファームウェアで利用可能となります。
対象機種
パスワード設定機能に対応するのは、以下のEOSシリーズ機種。
- EOS R1
- EOS R3
- EOS R5 Mark II
- EOS R5
- EOS R6 Mark II
- EOS R7
- EOS R8
- EOS R10
- EOS R50
- EOS R50 V
起動時パスワード設定の概要
ファームウェアを更新すると、カメラの初回起動時もしくはファームウエアアップデートを行ったタイミングでパスワード設定画面が表示されます。
設定方法
設定が完了すると、次回以降カメラの電源を入れた際やオートパワーオフから復帰した際に、パスワードの入力が求められます。
なお、パスワード入力時に「次回から確認しない」にチェックを入れることで、以後は入力を省略することも可能です。状況に応じてセキュリティレベルを調整できる柔軟な設計となっています。
なお、設定したパスワードを忘れてしまった場合は、資産情報の初期化以外にパスワードをリセットする方法はないとのこと。修理やメンテナンスに申込みしても、キヤノン側ではパスワードの解除を行うことはできないそうなので、注意が必要です。詳しくは以下の公式FAQをご参照ください。
セキュリティ強化の一環として
パスワード入力の手順が増えて煩わしさを感じるような気もしなくはないですが。セキュリティ強化の一環として考えればありなのかな。
あとは7月17日に公開予定のファームウェアで、他に追加があるのかは気になるところです。