OpenAIは2025年5月15日（日本時間）、「GPT-4.1」モデルをChatGPTに搭載したことを発表しました。Plus、Pro、Teamユーザーは、モデルピッカーの「他のモデル」からすでにGPT-4.1を利用可能です（EnterpriseおよびEduユーザーは、今後数週間以内にアクセスできるようになるとのこと）。 また、GPT-4o miniに代わるGPT-4.1 miniがすべてのユーザー向けに導入されています。
ちなみにGPT-4.1は4月にAPIとして提供開始されていたもので、コーディングタスクに優れているのが特徴です。GPT-4oと比べて正確な命令追跡とWeb開発タスクで強みを持ちます。
GPT-4.1の主な特徴
- より高精度・高速な応答
GPT-4.1は従来のGPT-4に比べて「応答の正確性」「推論力」「高速性」が強化。AIによる文章生成・理解がさらに自然に。 - コンテキスト理解力が大幅に進化
より長い会話履歴や複雑な指示にも、より的確に応答できるよう改善。ビジネス・学術・日常用途まで幅広く活用可能。 - マルチモーダル対応の拡張
テキストだけでなく画像や音声にもより柔軟に対応。 - セキュリティ・安全性も強化
フィードバックに基づき誤情報やバイアス低減を図る設計。 - 今後の機能拡張も期待
プラグインや外部連携の拡大、クリエイティブ用途の拡充なども公式で予告されています。
各GPTモデルの比較：GPT-3.5／GPT-4／GPT-4.1
| 比較項目 | GPT-3.5 | GPT-4 | GPT-4.1（新モデル） |
|---|---|---|---|
| 応答精度 | 標準 | 速い | さらに向上 |
| 速度 | 非常に高速 | 標準 | より高速 |
| 長文/複雑な会話 | 一部苦手 | 安定 | さらに安定・柔軟 |
| コンテキスト理解 | 限定的 | 高い | さらなる強化 |
| マルチモーダル機能 | 非対応 | 限定的（画像等） | 拡張・強化 |
| セキュリティ | 標準 | 標準 | より強化 |
| 利用可能プラン例 | 無料プラン | Plus/Team/Enterprise | Plus/Team/Enterprise |
各モデルの特徴とおすすめ利用シーン
GPT-3.5
- とにかく「軽快」「速い」「無料プランで利用可」
- 日常会話や簡単な要約、カジュアルな質問に最適
- 長文や複雑な議論はやや苦手
GPT-4
- 回答の正確性・一貫性が大幅アップ
- 難解な専門的内容や、複雑なタスクにも対応
- 速度は3.5よりやや落ちるが、業務利用や本格的な文書生成に強み
GPT-4.1
- GPT-4の長所（正確性・一貫性）をさらに強化し、応答速度も向上
- 長文・複雑な会話、ビジネスや学術、クリエイティブ用途に最適
- マルチモーダル機能やセキュリティもアップデートされ、今後の拡張性に期待
ChatGPTユーザーにとってのメリット
- 日常会話からビジネス用途まで、より自然で賢いAI体験
- 長文の要約や複雑な依頼もスムーズにこなす
- 新しい拡張機能や応用分野の広がりにも期待大
今後の展望・まとめ
とりあえずざっくりとまとめると、
- 「とりあえず試したい」→GPT-3.5（無料）
- 「本格的に使いたい・精度重視」→GPT-4
- 「最新・最強を使いたい」→GPT-4.1（高速＆高精度＆多機能）
といったところでしょうか。
OpenAIは、今後もユーザーからのフィードバックを元にGPT-4.1を継続的にアップデートしていくと発表しています。AIの進化は加速しており、日々の生活やビジネスの中でChatGPTの利便性はますます向上していくでしょう。
有料プランを契約しているユーザーであればChatGPTでGPT-4.1が利用できるので、ひとまずお試しください。
Source：OpenAI公式アナウンス（X）、OpenAI公式ブログ：GPT-4.1詳細
