9月第1週にCINEMA EOSの小型カメラが発表される?ソニーFX30対抗機か

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2025年の9月第1週にCINEMA EOSの小型カメラが発表される見込みとの噂がCanon Rumorsに掲載されています。完全新設計のAPS-Cセンサーを採用し、ソニーのFX30に対抗するモデルになるとのこと。

キヤノン、新しい小型Cinema EOSカメラを発表へ

キヤノンがついに、ソニーのCinema Line(FXシリーズ)に真正面から対抗する独自のCinema EOSシリーズを投入する見込みです。小型で手頃な価格帯のシネマカメラ分野では、これまでソニーが支配的な存在でした。

ソニーは2021年にフルサイズのFX3で同シリーズを立ち上げ、2022年にはAPS-CのFX30を投入。その後は今年、新型のFX2と、FX3にごく小幅な更新を施したFX3Aをリリースしました。

FX6もありますが、フォームファクターとしてはより「純然たる」シネマカメラに近い位置づけです。

キヤノンはこれまでハイブリッド機戦略でうまく戦ってきましたが、ソニーが優位に立つ領域へと進出するタイミングが来たと言えます。

キヤノンから“真の”ソニーFX30競合機が登場?

まずは新しいCinema EOSセグメントのAPS-C版を発表するだろうと私たちは見ています。これによりキヤノンはFX30に真っ向からぶつかることになりますが、発表までに3年の猶予があったことを踏まえると、仕様はより優れたものになる可能性が高いと予想します。

いわゆる「Canon Cripple Hammer(意図的な機能制限)」はもはや存在せず、新しい製品セグメント、しかもCinema EOSの名を冠するモデルで復活することはないと見ています。

予想されるポイント

現時点ではこの新型機の詳細仕様は手元にありませんが、近いうちに明らかになるでしょう。キヤノンはこのカメラ(群)に相応のマーケティング資源を投下すると見られます。

「完全新設計」のAPS-Cセンサーを採用する可能性は高いと考えています。読み出し速度は、現在ローリングシャッター方式の中で最速とされるEOS R1に近い水準を期待しています。似た能力をAPS-Cセンサーで実現するのは、キヤノンにとってそれほど難しくないはずです。

もっとも、Cinema EOS C700 GS以来となる初のグローバルシャッターセンサーをここで採用するとは考えていませんが、期待を抱くこと自体は悪くないでしょう。

新型機には、少なくともオプションとしてチルト可能なEVFが用意されると理想的です。ソニーはFX2にEVFを内蔵しましたが、採用には賛否があります。EVFがないと困る人もいれば、まったく使わないという人もいます。

もう一つの論点はバッテリーです。現行のキヤノン製ハイブリッド機よりも良好な電源システムが搭載されれば大きな強みになります。BP-A30Nのようなバッテリーを積んだ“コンパクト機”は現実的でないかもしれませんが、ソニーの小型FXラインに使われているバッテリーよりも優れた選択肢があると望ましいでしょう。

記録メディアについては、Cinema EOS C80と同じくデュアルSDカードスロットを予想します。EOS R5 Mark IIのように規格が混在するよりも、このタイプのカメラでは同一スロット構成が望ましいと考えます。

フルサイズ版は?

APS-Cでこれをやるなら、ソニーのFX2やFX3Aに対抗するフルサイズ機も用意してくるはずです。EOS R5 Cには、ソフトウエアや操作性に妥協のない形での後継機が求められています。

静止画と動画の両方に取り組むのであれば、キヤノンにはすでに優れたハイブリッド機が多数あります。

まとめ

キヤノンは今年、動画志向で設計されたEOS R50 Vを市場投入しました。とはいえ本質的にはハイブリッド機で、内部の多くはEOS R50と共通です。しかし価格を考えれば非常にコストパフォーマンスの高い製品だと言えます。

$650のカメラでそれができるなら、シネマ品質の映像制作に焦点を当て、一から設計された$2,000〜$2,500のカメラで何を実現してくるのか、非常に楽しみです。

この“次期カメラ”については、さらにいくつか把握している情報もありますが、現在は追加の裏取りを待っている状況です。

Cinema EOSの発表は9月第1週になる見込みです。アムステルダムでのIBC 2025は9月12日に開幕するため、キヤノンとしてはそこでお披露目したいはずです。

信憑性についてはなんとも言えないですが、IBC2025合わせで動画向けのカメラの発表というのは十分にあり得そうな気がします。

「完全新設計」のAPS-Cセンサーは気になりますが、FX30対抗だとすると30万円くらいですかね? もちろんどんな仕様になるのか次第ですが、10万円くらいで購入できるEOS R50 Vが実はコスパが良いのかもしれない……。

Source:Canon To Announce New Compact Cinema EOS Camera

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