テスラ2025 Q2は16%減益──売上減速もRobotaxi始動、AI・ロボティクス企業への序章

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経済ニュースAIまとめ

2025年7月23日、テスラ(TSLA)の2025年第2四半期(Q2)決算が発表されました。売上高・純利益はいずれも前年同期を下回ったものの、Affordable ModelやRobotaxiといった次世代事業への投資が本格化した点が大きなトピックです。

  • 売上高:224.96億ドル(前年同期比−12%) 
  • 純利益(GAAP):1.172億ドル(−16%) 
  • 調整後EPS(Non-GAAP):0.40ドル(予想0.42ドル) 
  • 営業利益率:4.1%(前年同期6.3%) 
  • 車両納入台数:384,122台(−14%) 
  • フリーキャッシュフロー:1.0億ドル 

決算概要

指標Q2’24Q2’25増減
売上高25.5億ドル22.5億ドル−12% 
自動車部門売上19.9億ドル16.6億ドル−16.6% 
純利益(GAAP)1.4億ドル1.17億ドル−16% 
調整後EPS(Non-GAAP)$0.40予想$0.42に対し$0.40 
営業利益率6.3%4.1%−2.2pt 
フリーキャッシュフロー0.1億ドル— 

トピックス

価格引き下げと税額控除終了による利益圧迫

平均販売価格は値下げ競争や米国のEV税額控除終了の影響で低下し、規制クレジット収入の減少も重なって営業利益率を押し下げました  。

製品ロードマップ:Affordable ModelとRobotaxi

6月には低価格EV「Affordable Model」の初期生産を開始し、下半期の量産体制構築を急いでいます  。加えて、テキサス州オースティンでRobotaxiサービスの試験運用をスタート。サンフランシスコ湾岸地域でもドライバー同乗型の検証が進行中です  。

車両生産・納入実績

Model 3/Yを中心に生産台数は410,244台(前年同期比+2%)、納入台数は384,122台(−14%)となりました。生産能力は維持される一方、地域別の需給調整が必要なフェーズに入りつつあります  。

キャッシュフローと財務健全性

営業キャッシュフローは25億ドルと依然安定しているものの、フリーキャッシュフローはわずか1億ドルにとどまり、先行投資の拡大が想定される下半期での資金繰りに注視が必要です  。

エネルギー・サービス事業の現状

エネルギー部門は売上高27.9億ドル(−7%)とやや減速しましたが、Superchargerネットワークなどの充電インフラ事業は依然として成長領域です  。

今後の展望と経営陣コメント

イーロン・マスクCEOは「一時的に厳しい局面かもしれませんが、下半期から来年の量産立ち上げが成長を押し上げる」と述べ、2026年以降のSemiやCybercab量産に向けた期待を示しました  。

まとめ

全体として、Q2 2025は主要数値の減速感が否めないものの、Robotaxi・Affordable Modelなど新規事業への投資が本格化した四半期でした。これらが財務リカバリーのカギを握るか、引き続き追いかける必要がありそうです。

Source:Tesla公式決算資料(英語)

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