予告通りキヤノンの新ファームが公開されるもR1とR5 Mark II向けは公開停止

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先日の予告通り、キヤノンのEOS Rシリーズにおいて起動時のパスワード設定機能が追加されたファームウェアが公開されました。

対象機種も予告通りの以下10機種になりますが、R1およびR5 Mark IIに関してはファームウエアの公開が一時停止されています。

  • EOS R1 ※公開一時停止中
  • EOS R3
  • EOS R5 Mark II ※公開一時停止中
  • EOS R5
  • EOS R6 Mark II
  • EOS R7
  • EOS R8
  • EOS R10
  • EOS R50
  • EOS R50 V

ミラーレスカメラ「EOS R1」「EOS R5 Mark II」のファームウエアにおいて、「2TBを超えるカードを利用して、プレ記録設定で動画撮影すると、カメラやPCで再生できない」とのご指摘をいただいており、現在、原因調査のためダウンロードを停止しております。

今後の対応について決定次第、当ページにてお知らせいたします。既に下記ファームウエアをダウンロード済みの場合でも、アップデートされませんようお願い申し上げます。

キヤノン公式によると上記の理由とのこと。

公開一時停止前に確認したところ(EOS R5 Mark IIユーザーなのでEOS R5 Mark IIの内容しか確認していませんが)ファームウエア Version 1.1.0の変更内容は以下のとおりでした。

このファームウエアは、以下の変更を盛り込んでおります。

  • セキュリティ機能を向上しました。
    電源ON時にパスワードを要求する事ができるようになりました。
    • 初回にパスワードの設定が必要になります。
    • 設定変更によりパスワード要求画面を表示しないようにすることもできます。
    • パスワード変更やネットワーク情報変更などの履歴を確認することができます。
    • ※cam.start.canonに掲載している詳細ガイドの「パスワードを設定する」をご確認ください。
  • カメラ単体でも、インターネットからファームウエアをダウンロードして、アップデートできるようになりました。
  • カメラの背面センサーにより人が検知されると、ファインダーを点灯する「ファインダー表示優先モード」を追加しました。 
  • 100/120Hzのフリッカーをライブビュー中に自動検知することができるようになりました。
  • カメラリモートアプリケーション CR-A100のプリセット機能にフォーカス位置も登録することが可能になりました。ロボティックカメラシステム CR-S700Rとの使用において、撮影者が意図した被写体距離にフォーカスを合わせて撮影しやすくなります。
  • メニューに[流し撮りアシスト]を追加しました。対応レンズを使用して流し撮りを行ったときに、露光中、「手ブレ補正」と「被写体ブレ補正」が行われます。
  • サーボAF特性に、バドミントン、バレーボールなど「ネット越しの被写体」を撮影するシーンに適した、[Case スペシャル]を追加しました。
  • デジタルカメラに関するソフトウェア開発支援キット(EDSDK/CCAPI)の対応機能を追加しました。
  • 画像をレーティングする際に、同時に画像をプロテクトする機能を搭載しました。
  • 8TBまでのCFexpressカードに対応しました。
    • 8TB を超えるカードは、カメラで[物理フォーマット]が必要
    • 8TB を超えるカードは、8TBのカードとして扱われる
    • 2TB を超えるカードは、ファームウエアのアップデートには使用できません
  • CR-A100を接続して長時間に渡りリモート撮影を行う時に、発熱が抑制される撮像フレームレートを下げる設定を追加しました。
  • 音声メモ付き画像をFTP転送した際、音声メモ→画像の順で転送するように変更しました。また、転送待ちの画像に音声メモを追記した場合、その画像と音声メモは、転送順が最後になるように変更しました。
  • プリ連続撮影時の記録枚数を1枚単位で設定できるようになりました。
  • 撮影時ボタン カスタマイズに[機内モード]を追加しました。
  • ストロボ使用時に露出のSimulationができるようになりました。
  • 動画時のAFにおいて、ピントが合いにくい被写体に対するAF追従性を改善しました。
  • [ブラックアウトフリー表示]を”する”かつ[サーボAF1コマ目レリーズ/ワンショットAF時のレリーズ]を”レリーズ優先”の設定で撮影後に拡大表示すると、Err70が発生することがある現象を修正しました。
  • Bluetooth通信中に他のBluetooth機器からの干渉により、Err70が発生することがある現象を修正しました。
  • “高速連続撮影+”で撮影を繰り返していると、ごく稀にErr70が発生する現象を修正しました。
  • 起動後すぐに電子シャッターで撮影すると、ごく稀にErr70が発生する現象を修正しました。
  • “FHD239.8P/200.0P”設定で動画撮影中に、ごく稀にErr70が発生する現象を修正しました。
  • 動画モードでフレームレート”50.00P”、[動画電子IS]”入”または”強”を設定して使用していると、ごく稀にErr70が発生することがある現象を修正しました。
  • [プレ記録]を”入”かつimage.canonへの[自動転送]を”する”に設定時の撮影待機中に、Err70が発生することがある現象を修正しました。
  • [撮影画像の確認]を”切”に設定し、プリ連続撮影後にモニターが低輝度表示になったとき、カメラが正常に動作しなくなることがある現象を修正しました。
  • HDMI出力をしながらEOS Utilityでリモートライブビュー撮影をした状態で、動画記録できないことがある現象を修正しました。
  • ファイルサイズの大きいRAW画像をCamera Connectで転送できない現象を修正しました。
  • Wi-Fi 7対応のルーターに接続できない現象を修正しました。

そこまで大きな機能追加はなさそうですが、

  • プリ連続撮影時の記録枚数を1枚単位で設定できるようになりました。
  • ストロボ使用時に露出のSimulationができるようになりました。
  • 動画時のAFにおいて、ピントが合いにくい被写体に対するAF追従性を改善しました。

このあたりはちょっと気になるかなー。実際に使ってみないとなんともですが。

ちなみに公開停止前にファームウェアはダウンロード済みですが、公開停止の理由として挙げられている「2TBを超えるカードを利用して、プレ記録設定で動画撮影すると、カメラやPCで再生できない」以外にも問題があると困るので、アップデートをするのはやめておこうと思います。

おとなしく続報を待ちます。

Source:キヤノン(お知らせ一覧)

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