Apple Musicとユニバーサルミュージックグループ（UMG）は、音楽と科学の融合による新たなウェルネス体験「Sound Therapy（サウンドセラピー）」を発表しました。この革新的なオーディオコレクションは、リスナーの集中力向上、リラクゼーション、そして良質な睡眠をサポートすることを目的としています。
Sound Therapyとは？
「Sound Therapy」は、Apple Music限定で提供されるオーディオウェルネスコレクション。UMGの人気アーティストによる楽曲をベースに、科学的なアプローチを取り入れた新しいリスニング体験を提供するというもの。このコレクションは、以下の3つのカテゴリーに分類されています。
- フォーカス（Focus）：認知力や集中力の向上をサポートするためにデザインされており、ガンマ波のオーディトリービートを利用して、リスナーが最適な集中を達成できる心の状態に入れるよう助けます。ホワイトノイズは気の散るサウンドを隠し、リスナーが今この瞬間に集中できるようにします。
- リラックス（Relax）：気分を解放するために作られており、シータ波のオーディトリービートをブレンドしたり加えたりすることで究極のリラクゼーションを達成できるようにします。
- スリープ（Sleep）：デルタ波のオーディトリービートまたはピンクノイズを加えることでより深い睡眠を促すようにデザインされています。ピンクノイズにはホワイトノイズと同様の効果がありますが、降雨や海の波のような自然音を利用しています。
これらの楽曲は、イマジン・ドラゴンズ、ケイティ・ペリー、ケイシー・マスグレイヴス、ルドヴィコ・エイナウディ、AURORA、ジェネイ・アイコ、チェルシー・カトラー、ジェレミー・ザッカーなど、UMG所属のアーティストによる人気曲を再構築したものです。拡張版、インストゥルメンタル、再解釈されたバージョンなど、多彩なアレンジが施されています。
科学的アプローチと音響技術の融合
「Sound Therapy」は、UMGのロンドンオフィスで展開されている音楽とウェルネスのベンチャー事業「Sollos」のプロデューサー、科学者、オーディオエンジニアによって制作されました。音波、音響心理学、認知科学の知見を活用し、リスナーの心身の状態に合わせた音楽体験を提供します。
例えば、ケイティ・ペリーの「Double Rainbow」は、夢見るような曲調に再構築され、リスナーの睡眠をサポート。また、イマジン・ドラゴンズの楽曲は、ToDoリストに取り組む際の集中力向上に役立つとされています。
Apple Musicでの展開と今後の展望
「Sound Therapy」は、Apple Musicの新たな取り組み「Apple Music Chill」ラジオステーションに続く、ウェルネスをテーマとしたコンテンツの一環として提供されます。このステーションでは、ジャンルを超えたリラックス重視のサウンドが中断なく流れ、リスナーに安らぎの時間を提供します。また、ブライアン・イーノ、ステファン・モッキオ、ゼイン・ロウなどのトレンドメーカーによる心地よい語りも楽しめます。
Appleは、Apple Watch、HealthKit、Apple Fitness+などの製品やサービスを通じて、ユーザーの健康的でアクティブな生活をサポートしてきました。今後も、音楽やオーディオによるウェルビーイングの向上を目指し、UMGやSollosとの連携を強化していく予定です。
まとめ
「Sound Therapy」は、音楽と科学の融合による新たなウェルネス体験を提供する、Apple MusicとUMGの共同プロジェクトです。集中力向上、リラクゼーション、良質な睡眠をサポートする楽曲が揃っており、日常生活の質を高めたい方におすすめです。どのコレクションも比較的長めの構成となっているのでBGMとして活用するも良いかもしれません。
