2025年5月12日、Googleは同社の象徴的な「G」ロゴを約10年ぶりにアップデートし、従来の単色セグメントから滑らかなグラデーションへとデザインを変更しました。この新しいロゴは、AIアシスタント「Gemini」と同様のグラデーション配色を取り入れ、モダンかつダイナミックな印象を追求しています。
今回の変更ポイント
- 赤・黄・緑・青のブランドカラーが境目なく混ざり合う滑らかなグラデーションに刷新されました。
- 現在は iOS 版 Google アプリと Pixel 端末で先行表示されており、ウェブ版や他の Android 端末では従来ロゴのままです。
- Googleからは現時点で正式な声明や解説は出されていません。ユーザーからは「ようやく来たか」「もっと早くても良かった」といった声から、「目新しさは少ない」といった賛否両論の反応が上がっています。
旧ロゴ vs 新ロゴ
旧ロゴ(2015-2025) | 新ロゴ(2025〜) | |
---|---|---|
配色 | 4色をくっきり区切り | 4色をシームレスにブレンド |
意匠 | フラット・シャープ | グラデーションで立体感 |
使用範囲 | 全プラットフォーム | まずは iOS/Pixel で先行展開 |
新ロゴは Gemini(生成 AI)ロゴのグラデーションとトーンを合わせ、ブランド全体の一貫性を強化している点が注目です。
↑こちらは旧ロゴ
背景とデザインの歴史
- 2015年最新版
前回の大規模アップデートは2015年9月。社内開発のサンセリフ書体「Product Sans」を採用、4色をブロック状に配置したフラットデザインへ移行しました。 - 10年の歩み
1999年の初期ロゴ(Catull書体)から始まり、2010年のシャドウ付きフラット化、2013年の完全フラット化と微調整を経て、2015年の大刷新へと至りました。今回のグラデーション化は、その歴史の中で最も目立つ色味の変更と言えます。
過去の Google ロゴ変遷年表
年 | ロゴ形状 |
---|---|
1998 | ベータ版ロゴ(影付きセリフ体) |
2010 | 影を削除しフラット化 |
2015 | Product Sans 採用・4色 G アイコン誕生 |
2025 | グラデーション G アイコン(今回) |
今後の展望
- 他サービスへの波及
この「G」ロゴのグラデーション化に続き、Chrome、Gmail、Mapsなど他のGoogleサービスのアイコンにも同様のデザイン変更が波及する可能性が指摘されています。 - ブランディング戦略としての意味合い
AI技術への注力を強めるGoogleにとって、Geminiと共通のグラデーションを用いることで、製品群を統一感のあるブランドファミリーとして見せる狙いがあるりそうです。
Googleのアイデンティティを象徴する「G」ロゴの変遷は、インターネットやテクノロジーのトレンドとともに歩んできました。今回のグラデーション化は、今後のサービス展開にも注目が集まります。
Source:The Verge、9to5Google