半導体受託製造最大手のTSMCが2025年4月17日、2025年第1四半期(1~3月期)決算を発表しました。AI向けチップ需要の急拡大を背景に、売上・利益とも市場予想を上回る好結果を残す一方、米国の通商政策リスクや巨額の設備投資計画が気になるところです。
売上高:8,393億NTドル(市場予想8,357億NTドル) 前年同期比+42%
純利益:3,616億NTドル(市場予想3,546億NTドル) 前年同期比+60%
売上高は前年同期比42%増。最先端の3nm/5nmプロセス製品が好調で、市場予想を上回りました。純利益も60%増と大幅増益を達成。高収益プロセス比率の上昇が寄与しています。
TSMCの2025年第1四半期は、AIチップ需要の急拡大が増益を後押しし、市場予想を上回る好決算となりました。一方で、米国の通商政策リスクや巨額投資の収益化が今後の焦点です。決算を受けた短期的な「材料出尽くし売り」に注意しつつ、中長期的にはAIセクターの成長トレンドから目が離せません。日本の半導体関連銘柄の動向も気になるところです。